装身具(そうしんぐ)とは、指輪やネックレス、ペンダント、イヤリングなど、衣類と合わせて身を飾るための工芸品である。装身具は、外敵から身を守る目的で、魔力があるとされる物を常時身につけたのが始まりであり、装身目的ではなく呪術的な意味合いを持っていた。支配者階級が出現すると自分の権勢、身分の高さを他者に示す目的で身につけた。宗教が発展すると神とのつながりを目的として十字架など宗教的なシンボルを身につけるようになる。さらに社会が裕福になると一般階級の人間も身につけるようになり、やがては本来の目的ではなく純粋に美しさを目的とした物に変化した。
福島市
福島県中通りの北部に位置する市。
福島県の県庁所在地であり、中核市に指定されている。
江戸時代以前より、福島城の城下町として町並みを形成。福島藩時代には幕府直轄領、本多家(徳川四天王本多忠勝の一族)、堀田家と藩主が変わり、江戸中期になると徳川将軍家との関係が深い重昌流板倉家が治めることになる。現在の福島県内で福島藩は会津藩に次ぐ石高を有した。
明治以降の福島は蚕種、生糸、織物の集散地として栄え、日本銀行の支店を函館に続き東日本で2番目に開設し、福島競馬場の誘致にも成功し、現在に続く福島市の経済を支えている。
1990年代には東北新幹線と山形新幹線が分岐することになる福島駅、2020年代には東北自動車道と東北中央自動車道が交わる、交通の要所としての基盤が出来上がった。
第一次産業の面では福島県内第1位の農業産出額であり、特に全国有数の収穫量を誇る桃をはじめ、市町村別日本一の生産数を誇る梨など果樹の栽培が盛んであることから果物王国の異名を持つ。
観光の面では山の名所が点在し、個性ある温泉街を複数抱えている土地でもあり、更に東北地方唯一のJRA福島競馬場が立地し競馬の街としての顔を持つ。日本一の大きいわらじを担ぐ祭事の信夫三山暁まいり(わらじまつり)が有名である。
伊達市
福島県中通り北部に位置する市。
福島盆地北東部のおよそ半分を占め、江戸時代以降は養蚕業の街として発展した。現在は行政都市の福島市を支える位置づけにあり、衛星都市としての役割を担っている。
おおむね西端部を阿武隈川に福島盆地の一部。東端部を阿武隈高地の順に、高低差がある盆地特有の地形である。
名産のあんぽ柿や、全国有数の収穫量があるモモ(桃)の産地である。
面積265.1平方キロメートル。
平野部を含むため、福島県内でも比較的経済活動が活発で人口も多い地域である。福島県内の自治体として、人口は第7位、農業生産額は第3位、製造品出荷額は第6位、商品販売額は第8位、財政規模は第8位となる。
人口、商工業、農業は、福島盆地の平野部である伊達地域、保原地域の北部、梁川地域の西部が中心となっている。合併前の旧伊達町に当たる伊達地域は、福島県内で最も人口密度の高い自治体だった。一方で梁川地域東部、保原地域南部、霊山地域、月舘地域は阿武隈高地の山間部で、人口密度も低く、林業や農業が中心で過疎化も進んでいる。