他主占有、所有の意思がなく物を所持する場合(他人の物を預かったり、借りたりする場合)である。自主占有と他主占有の区別は、取得時効の要件(162条以下)無主物先占の要件(239条)、占有者による損害賠償(191条)において区別の実益がある。占有者は所有の意思をもって占有しているものとの推定を受ける(186条1項)
いわき市
福島県の浜通り南部に位置する市。
中核市に指定されている。宮城県の仙台市に次いで東北地方で2番目に人口の多い都市であり、福島県では最大の人口および面積を持つ。
福島県の浜通りの南部を占める市。古代は石城国造(北部)や道奥菊多国造(南部)の領土であり、平安時代の12世紀から関ヶ原の戦いまでは岩城氏の本拠地として栄えていた。
明治初期より本州最大かつ東京に最も近い炭鉱である常磐炭田の開発が始まり、隣接する日立鉱山とともに、明治期の日本の近代化に欠かせない地域となった。鉄道の常磐線は、この地域で産出される鉱物資源を首都圏へ運ぶ重要路線として早期に敷設され、日本の主幹産業として当時の人口増に寄与した。
高度経済成長期には石油へのエネルギー革命が進み、石炭産業が急速に衰退していくと新産業都市の指定を受けるべく14市町村の大合併を行った。環境問題としては化学工場から排出されたカドミウムによる土壌汚染と地下水汚染の公害を鮫川中流域において経験した。この新産業都市は、工業整備特別地域ほどの成果を生むことはなかったが、首都圏から近い地の利を生かし、仙台市に次ぐ東北2位の工業製造品出荷額の工業都市となった。
東北地方では最も集客力のあるリゾート施設スパリゾートハワイアンズを筆頭に、アクアマリンふくしま、いわき湯本温泉など多彩な観光資源を持ち、観光都市への転換にも成功している。
喜多方市
福島県会津地方の北部に位置する市。
福島県の市では最西端に位置する。
日本三大ラーメンの一つに数えられる喜多方ラーメン発祥の街、蔵が多く立ち並ぶ街並みを楽しめることから蔵の街として知られる。かつては北方(きたかた)と表記されていた。また合併によって喜多方市になった山都町はそばの里、高郷町は化石の里としての特色を有する。